本研究会は、シェーグレン症候群の病因解明、診断基準の検討、新しい治療法の開発のために、坪田一男先生、斎藤一郎 先生により1990年に第一回の研究会が開催されました。その後、菅井進先生が代表世話人として、全国のシェーグレン症候群専門家が介し研鑽する会として発展してまいりました。1999年の厚生省(現厚生労働省)日本シェーグレン症候群改訂診断基準や2回の国際シェーグレン症候群シンポジウムの日本での開催(1993年、2002年)は大きな成果といえましょう。2006年10月からは、私が代表世話人を引き継ぐこととなり、新たな研究会の舵とりを始めたところでございます。
今後の本会の目標を次のように考えております。
1) シェーグレン症候群の病因解明と特異的治療戦略の開発 国際的および国内の共同研究の奨励(人的交流、臨床検体の共有) 治験参加
2) シェーグレン症候群診断基準の国際化 厚労省診断基準と国際診断基準との比較検討など
3) 若手の育成 奨励賞の新設 教育セミナーの強化 若手世話人の育成
4)新たな臨床病態の解析 IgG4関連疾患 抗セントロメア抗体陽性シェーグレン症候群など
5)患者さんへの啓蒙活動 ホームページの活用、市民講座など
シェーグレン症候群を対象とした研究会は、本会および国際シェーグレン症候群シンポジウムの2つとなります。日本から世界に研究・臨床のトピックスを発信していけるよう、本会の更なる発展を祈念したしております。
日本シェーグレン症候群研究会
代表世話人 住田 孝之